安本の木の家づくり日誌

安本の木の家づくり日誌

あらためて地震対策でできること

2022-03-11

カテゴリー「災害に強い家づくり

投稿者 安本峰樹

東日本大震災から今日で11年。

あれから、日本には度々大きい地震が発生しています。

関西でも、北大阪の地震は記憶に新しいと思います。

改めて、家づくりで地震対策としてできる事を列記したいと思います。

 

・耐震補強

いわずもがな、家づくりの耐震で一番大事なことです。

木造軸組み住宅の場合は耐力壁と呼ばれる壁の数とバランスが非常に重要です。

耐力壁は、構造用合板や筋交いで構成されていて、適切な金物を付けることで効果を発揮します。

新築住宅では、ある程度考慮されていますが、古い家ではかなり不足していることもあるので

まずは耐震診断をお勧めいたします。

 

・制震ダンパー

主な地震対策は、しっかりとした壁で自信を支える「耐震」ですが、

制震という考え方もあります。これは、オイルやゴム、スプリングの力で地震の力を

吸収する仕組みです。免震構造もありますが、住宅では費用面から一般的ではなく

耐震の次に考えるのがこの制震の仕組みです。

新築住宅でも2階リビングの家を中心に、この制震の仕組みの導入が増えてきています。

 

・感震ブレーカー

地震では、家屋の倒壊による死傷者のほかに、火災での死傷者も都市部を中心に多いです。

原因はいろいろありますが、地震で倒れたり断線した電気製品に一旦は停電したものの

再度通電した際に、発火する通電火災が危惧されています。

そのため、ある程度の地震が来ると自動的にブレーカーが落ちる感震ブレーカーという物があります。

新築時のブレーカーに仕込むこともできますし、後付けでの設置も可能です。

水槽にヒーターを入れていたり、電気ストーブを使ったりしている家では、導入の検討をお勧めしています。

 

・長期停電対策

南海トラフのような巨大地震の場合、津波による発電所等の損害や、地震による鉄塔の倒壊による

長期の停電への備えも重要です。

太陽光発電の導入も地震の停電への備えになります。特に大阪は夏場の長期停電への備えが非常に重要です。

太陽光発電単独ではエアコンを動かすことは出来ず、エアコンを使いたい場合は蓄電池が必要ですが、

そこまでしなくても日中冷蔵庫を動かすことができるので、氷を作ったり涼をとる工夫ができます。

また、充電用扇風機の充電も可能です。

近年では、真夏の大地震の発生がないため、長期停電時の夏対策も重要です。

 

・断水の対策

備蓄用の飲料水も重要ですが、トイレの排水や洗浄用などつかう雑用水としての用意も重要です。

電気でお湯を作るエコキュートでは、常に300L以上の水をタンクに入れていますので、

非常用水栓から非常時に使うことができます。

また、雨水タンクによる雨水利用も検討の一つです。

 

・断熱性の向上

家の断熱性の向上は、電気やガスなどのインフラが止まったとしても居住性向上に役立ちます。

冬であれば、最小限の熱量で家を温めることができますし、

夏は、窓の日射を遮れば日中の温度上昇を緩和させることもできます。

断熱性の向上は、新築時か大型リフォームの時にしかできないので、

それらのタイミングで、高断熱化も予算も踏まえて検討することも大事です。

また、夏場に通風を取りたい場合、停電時は真っ暗になり防犯面も安心な開口部の検討が重要です。

(格子や入れないほど細い窓、ソーラーシステム内蔵の防犯灯など)

 

・食料・日用品の備蓄場所の確保

食料の保存やティシュなどの日用品は、長期避難生活では非常に重要です。

ストックを作る収納は奥行は浅くて良いので、

可能な限り、ストックができるように収納を確保しましょう。

また収納扉には、耐震ラッチといって扉が地震で開かなくなるグッズも有効です。

また、共働きで増えている2台めの冷凍庫は非常時には電源を喪失したとしても

1,2日は持つので貴重な存在です。

(2018年の大型台風で3日間停電した我が家では停電の間は冷凍庫の物を使うことができました)

また、家屋の倒壊が大きい地域は、倒壊建物からのアスベストを含む

粉塵が多い可能性があるためマスク(できれば防塵)や軍手などの備蓄も必要です。

 

・地震保険の加入

地震保険は、火災保険ではカバーできない地震時の被害や火災についての保証を

火災保険の1/2までカバーする半官半民の保険です。

そのままでは建替えする費用までは、まかなえませんが当面の生活をフォローする為の位置づけになっています。

また自宅の耐震対策が十分であっても、密集地では隣家の火災によるもらい火なども

想定されるため、自宅が耐震等級3であっても立地によっては、加入の検討をお勧めいたします。

 

色々列記しましたが、地震は揺れだけでなくその後の生活の影響も大きいため

できる事から少しずつ取り組むことが重要だと思います。

 

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大阪北部地震の時の、事務所2階の被害の様子。建物は大丈夫でしたが、書類が崩れて大変でした。

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