
安本の木の家づくり日誌
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節電には準備が必要
本日は、3月というのにかなり冷えますが、関東では様々な理由から
電力がひっ迫し最悪、停電になるかも、という話が広がっています。
もともと、原子力発電所の問題や火力発電所の限界などから
電力不足が以前から叫ばれていましたが、先日の地震と急な寒波でいよいよ現実的な問題になりました。
政府は、節電を、と呼びかけますが
急に節電と言っても限界があります。
そもそも、例えば家庭用のエネルギーの多くの使用量は給湯(およそ3割)が占めていて
次に暖房(2割)、そして家電、照明などと続きます。
給湯器は、ガス給湯器だけでなく、電気でお湯を作るエコキュートなどもあります。
給湯は洗い物やお風呂などでの需要があるためなかなか減らせません。
あとは暖房を我慢するなどですが、体調が悪い方や年配の方など
あまり暖房を絞るのも限界があるご家庭もあります。
しかも1日ぐらいまだしも、最悪数日となるとなかなか難しいものがあります。
本来、暖房エネルギーは建物の断熱化を図れば容易に削減可能です。
そのため、脱炭素化の話もあり、建築物省エネ法が改正され、
建物の高断熱化が義務化の方向になる「予定」でしたが、
今年の1月に急に方向転換になり、国会への法案提出は見送りとなりました。
そこに来て、今回の節電要請ですが、まったく政府のちぐはぐな対応と思わざるを得ません。
もっと断熱性の高い建物が増えれば、少なくとも住宅に使用する暖房電力は減ります。
高断熱の家で有れば1日くらい暖房しなくても、多少の温度変化で済むからです。
国が規制しないから、断熱性が低いというのもどうかと思いますが、
もう少し、国にも住宅の高断熱化には目を向けてほしいと思います。
そうしないと、また将来も同じ話が続くことになります。
省エネ法が改正されたからと言って、直ぐにはエネルギー問題は改善しませんが、
いつまでも、辛抱・我慢でエネルギー問題が解決できるはずがないのです。
住宅の高断熱化は、エネルギー問題だけにかかわらず、住む人の健康向上にも寄与するという研究結果もあります。
最初に断熱のコストはもちろんかかりますが、一度施工すれば長い期間その効果は発揮されるため
いずれは壊れる機械ものと異なりライフサイクルコストは良いです。
これから、海外の情勢が混とんとなっていく中で
エネルギー問題は今後何度も発生すると思われます。
太陽光発電も普及していますが、天候の悪いため気温が低い日や降雪地帯では
欲しい時に発電ができないため、やはり電力の消費をいかに減らすかが、重要です。
もはや建物の高断熱化は、個人個人の好みや贅沢をこえて、
エネルギーの危機管理にも影響を与えるのではないか、と私は考えます。
もちろん、暖房に薪ストーブは条件が合えば、最適解と思います。

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