
安本の木の家づくり日誌
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リフォームの断熱は内貼りもアリ
現在、断熱工事を行っている茨木市のNさんの家では大工さんの工事が終わりいよいよ内装工事に入ります。
今回のNさんの家は、土壁で新壁と呼ばれる柱が露出している仕上げ方のお家です。
和風建築によくある仕様ですね。
この場合は、断熱材が入っていないので、冬はかなり寒く2階は夏がかなり暑い状態になります。
今回のNさんの家のメインのリフォームは2階なので暑さ対策も念頭に置きました。
当初は、壁も全部撤去して柱と柱の間に断熱材を入れる充填断熱を予定していましたが、
土壁は撤去と処分に費用が掛かる上、2階の工事では廃材の搬出にも手間がかかるため
既存の土壁はそのままでその内側に断熱材を貼る、内張り断熱工法を採用しました。
この場合、土壁をさわることなく断熱工事ができるのでコスト面でのメリットは大きいです。
内張り断熱はコスト面のメリットはあるのですが、断熱材の厚みの分だけ部屋が狭くなります。
そのため、断熱材が薄い方が良いのですが、薄くすると断熱効果が下がる、、、
そんなジレンマがあるのが難点です。
今回断熱材は厚み当たりの断熱効果が最も高い部類に入るフェノールフォーム系の断熱材を採用しました。
厚みについてはNさんと相談の上、室内の広さげ教養範囲の中で厚みを決めました。
ただ2階部分なので屋根裏の断熱材は、こだわり155㎜の断熱材を2重に
プラス50㎜のグラス―ルと合計35cmものグラスウールの断熱材を入れています。
天井からの輻射熱が2階の場合は問題になりますので、天井ら空間が大きめのNさんの家では、
天井の断熱材の厚みは増し増しにしています。
断熱材を施工すると現場の暑さも和らいだような(笑)そんな気もします。
工事中は窓を開けているので、室内も外気温と同じなのですが、、、、。
やはり輻射熱の遮断効果は大きいようです。
古い家の場合、モジュールと呼ばれる柱と柱の間隔が大きい京間の場合もあり
その場合は同じ畳の数でも関東間よりは10cm以上広いので、
内張り断熱も検討に入れれると思います。
コンセントなど配線は注意が必要ですが、こうした付加断熱はリフォームでも有用です。
創意工夫をしながら性能の高いリノベーションを作り続けていきたいと思います。

内張りの断熱施工の事例。土壁ではなく、普通のつくり方でも内付加断熱としての応用も可能です。ただし断熱材の厚みだけ部屋が狭くなるので注意が必要です。
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