
安本の木の家づくり日誌
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鉄筋は浮かします
吹田市で建築中のKさんの家は基礎工事が着々と進んでいます。
現在はコンクリートを打設する前の鉄筋工事です。
基礎の素材は鉄筋コンクリートというだけあって、
鉄の棒と、コンクリートでできています。
この二つはとても相性が良く
一つは、コンクリートはアルカリ性なのですが、このアルカリ成分が鉄の錆を防いでくれます。
また、コンクリートは押す力に強いのですが、引っ張る力に弱い
でも哲はその逆、引っ張る力に強くて押す力に弱い
それぞれの長所短所を補ってくれるんですね。
しかも、すべての素材は、温度が上がったときに伸び縮みが発生するのですが、
鉄とコンクリートはその日々縮みの進み方がほとんど同じなんですね。
そのため、夏や冬の温度差があってもそれぞれ一緒に動くのでコンクリートが割れないんですね。
これはチタンでも、銅でもダメなんです。
鉄じゃないとダメなんですね。
そうした鉄の力を最大限に活用する為には、コンクリートの奥の方に埋まってもらわないといけません。
基礎の表面に近くなると、空気中の酸素で錆びやすくなりますし
地震などで力が加わったときに、コンクリートが薄いと割れてしまいます。
そのため、コンクリートのちょうどよい深さ、かぶり深さと呼びますが
このかぶり深さが重要です。
そのかぶり深さをキープする為に使うのが写真の小さいサイコロのようなコンクリートです。
スペーサーブロックと呼びますが、
このスペーサーの上に鉄筋を置くことで、鉄筋の周り丁度良い感じでコンクリートが巻き付いてくれるんですね。
また周囲の型枠というコンクリートの枠とも隙間を作っています。
コンクリートを打設する前に基礎の現場を見ると、鉄筋が微妙に宙に浮いているのが良くわかります。
こうして、鉄筋はただ並べるだけではなく、コンクリートとの相性がばっちり発揮できるように
設置することが大事なんですね。
ケイジェイワークスの配筋検査でもこのかぶり深さは超チェック項目の一つです。
地味な作業ですが大事な鉄筋組み、職人さんも頑張ってくれています!

基礎の鉄筋の下に敷くスペーサーブロック注意してみるとこの部材が鉄筋の下に敷かれています

鉄筋を組み始めた様子。きちんとスペーサーブロックが敷かれています。その下には防湿シートが敷いてあり地面の湿気をしっかりブロックしてくれています。
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