安本の木の家づくり日誌

安本の木の家づくり日誌

鉄筋は浮かします

2022-09-08

カテゴリー「現場のお話

投稿者 安本峰樹

吹田市で建築中のKさんの家は基礎工事が着々と進んでいます。

現在はコンクリートを打設する前の鉄筋工事です。

基礎の素材は鉄筋コンクリートというだけあって、

鉄の棒と、コンクリートでできています。

この二つはとても相性が良く

一つは、コンクリートはアルカリ性なのですが、このアルカリ成分が鉄の錆を防いでくれます。

また、コンクリートは押す力に強いのですが、引っ張る力に弱い

でも哲はその逆、引っ張る力に強くて押す力に弱い

それぞれの長所短所を補ってくれるんですね。

しかも、すべての素材は、温度が上がったときに伸び縮みが発生するのですが、

鉄とコンクリートはその日々縮みの進み方がほとんど同じなんですね。

そのため、夏や冬の温度差があってもそれぞれ一緒に動くのでコンクリートが割れないんですね。

これはチタンでも、銅でもダメなんです。

鉄じゃないとダメなんですね。

 

そうした鉄の力を最大限に活用する為には、コンクリートの奥の方に埋まってもらわないといけません。

基礎の表面に近くなると、空気中の酸素で錆びやすくなりますし

地震などで力が加わったときに、コンクリートが薄いと割れてしまいます。

そのため、コンクリートのちょうどよい深さ、かぶり深さと呼びますが

このかぶり深さが重要です。

 

そのかぶり深さをキープする為に使うのが写真の小さいサイコロのようなコンクリートです。

スペーサーブロックと呼びますが、

このスペーサーの上に鉄筋を置くことで、鉄筋の周り丁度良い感じでコンクリートが巻き付いてくれるんですね。

また周囲の型枠というコンクリートの枠とも隙間を作っています。

コンクリートを打設する前に基礎の現場を見ると、鉄筋が微妙に宙に浮いているのが良くわかります。

こうして、鉄筋はただ並べるだけではなく、コンクリートとの相性がばっちり発揮できるように

設置することが大事なんですね。

ケイジェイワークスの配筋検査でもこのかぶり深さは超チェック項目の一つです。

地味な作業ですが大事な鉄筋組み、職人さんも頑張ってくれています!

 

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基礎の鉄筋の下に敷くスペーサーブロック注意してみるとこの部材が鉄筋の下に敷かれています

 

 

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鉄筋を組み始めた様子。きちんとスペーサーブロックが敷かれています。その下には防湿シートが敷いてあり地面の湿気をしっかりブロックしてくれています。

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