
安本の木の家づくり日誌
- 安本の木の家づくり日誌
- ステンレス天板のヘアラインとバイブレーション
ステンレス天板のヘアラインとバイブレーション
最近、キッチンの天板の仕上げでは、
石材調のセラミックや透明感のある人工大理石が人気ですが、
じわりと問い合わせが増えているのが、ステンレスのバイブレーション仕上げです。
従来、ステンレスの仕上げはキラキラの鏡面仕上げか細い線の入ったヘアライン仕上げ、
凹凸のあるエンボス仕上げだったのですが、
細かい傷をグルグルと方向性なく付ける、バイブレーション仕上げが登場しています。
ヘアラインも同じですが、鏡面仕上げは少しの傷でも目立つのですが、
ヘアラインのように予め傷をつけておくと、ラインの方向の傷は目立ちにくいです。
でもラインと少し向きが変わるキズは目立ってしまうんですね。
そのぶん、でこぼこのエンボス仕上げは傷が目立ちにくいのですが、
凹凸が嫌、、、という方も多いです。
そこで、グルグルと方向性の無いバイブレーション仕上げだと、傷が目立ちにくいんですね。
システムキッチンでもラインナップが限られていた、バイブレーション仕上げも
中級クラスでも選べるようになりました。
先日マンションで施工したオーダーキッチンでも、天板はバイブレーション仕上げにしましたが、
そこまでの高価格帯ではないです。
また見た目も反射が少ないため落ち着いた感じなるのがバイブレーション仕上げの魅力です。
でも、実はヘアライン仕上げでも使い込んでいくと、バイブレーション仕上げのようになるんですね。
下の写真でも挙げてますが、弊社で18年ほど使っている裏方のキッチンですが、
当初ヘアライン仕上げだったのですが、物をよく置くところは細かい傷がたくさん入っています。
最初の傷は目立ったと思いますが、使っていくと傷が無数に多方向に入ったので、
上から見るとヘアラインが見えなくなりまるで疑似バイブレーション仕上げに(笑)
でも日常の傷は当初のヘアラインの傷より浅いので、角度を変えてみると
ヘアライン仕上げのように見えます。
まるで、角度が変わると像が浮かび上がる、魔鏡のようですね。
昔からあるステンレスの天板ですが、扱いが楽なうえに丈夫なので
見た目に問題なければお勧めです。
私の自宅のキッチンもステンレスです。
長く使われる素材には、理由がある、そう思う最近でした。

キッチンの天板でよく使われるステンレスのヘアライン仕上げ。髪の毛のような細かいラインが同じ方向に入っています。

先日のオーダーキッチン採用した天板のステンレス バイブレーション仕上げ。ヘアラインと違ってグルグルとした細かいラインが入っています。

そしてこれが、18年間使っている会社の裏方キッチンのヘアライン仕上げのステンレス天板。まるでバイブレーション仕上げのようですが、、、

同じ天板であまりもの置かないIHコンロの手間はヘアラインがくっきり残っています。

同じステンレス天板を斜め上から撮影した写真。奥に、元々のヘアラインが見えて、手前に使用の傷による疑似バイブレショーン仕上げになった模様が、、、写真ではわかりにくいですが、角度を変えるとヘアラインに見えるか使用のキズが多く見えるかが変わるのが面白ところ。傷の深さが違うので光の反射角度が変わり、浮かび上がるキズの向きが変わるのだと思います。(語弊があるかもしれませんがヘアラインも意図的に付けたキズです)
【こだわりの家を建てたいなら!メルマガ登録】
まずはメルマガ登録でこだわりの家づくりについて学びましょう!
家づくりにまつわるお得なお話や知っておきたい話。
素材や、プラン、資金計画から土地探しの話まで様々な内容をお届けいたします。
以前のメルマガの内容は
・2x4と在来工法の方法の違いって?
・全館空調導入後に気を付ける事
・暴風対策にはやっぱり〇○○
・制震構造の弱点とは?
・家具とフローリングの良い相性は?
・明るい色、暗い色で注意する事
などなど
ブログで書けないような内容もありますので、お楽しみに!
ご登録はニックネームとメールアドレスの登録だけです。
ご登録はこちら
イベント情報