安本の木の家づくり日誌

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耐震診断をした方が良い家は?

2023-03-31

カテゴリー「災害に強い家づくり

投稿者 安本峰樹

地震が起きるたびに注目される住まいの耐震補強。

耐震補強するためには事前の調査が必要です。

それが耐震診断です。

古い家では、耐震診断の補助が出ることが多いので、古い家に住まわれている方は

ぜひ1度診断を受けて、ご自宅の状況を把握することをおすすめいたします。

客観的な数字が出れば、自宅の危険度も冷静に把握できるからです。

では、どんな家が耐震診断を受けるべきなのでしょうか?

よく言われる基準が、1981年(昭和56年)5月末までに建築確認を受けた住宅です。

この時期の住宅1950年から1981年5月末までは、旧耐震基準と言って

震度5強程度の揺れで倒壊しない、という基準になります。

熊本地震では震度7がありましたが、震度5強では心もとないですよね。

 

数年前の北大阪の地震で耐えたから大丈夫と思われている方は注意が必要です。

地震の揺れは加速度と言って、揺れるスピードが地震によって違うので、

同じ揺れでも異なるスピードや周期で揺れると被害の状況は変わります。

 

そのため、旧耐震基準の時期の家は、耐震診断を受けてくださいね。

おそらくその時期の建物では診断をしても悪い数字が出ることがほとんどです。

どうせ数字が悪いと分かっているからもう、いいやと思わないでくださいね。

出来る範囲で補強をするだけでも、震災時に後悔することが無くなります。

自宅の倒壊は、自分の生命・財産だけでなく

隣に倒れたり、道路に倒れたりするとご近所さんにも迷惑をかけることになるからです。

 

因みに、1981年5月末の建築確認は、完成時ではなく工事前の申請なので

登記簿などに乗っている引渡しの年月日とは違いますでご注意を!

 

建築確認から完成まで数か月の誤差があるので、1981年7月完成だとほぼ旧耐震基準です。

 

一番気を付けないといけない旧耐震以外にも

2000年でも一度法律が変わっているの1990年代の新耐震基準の家も注意が必要です。

旧耐震よりも被害は少ないものの熊本地震ではこの時代の建物にも一定の被害が出ています。

 

こうした耐震基準以外にも、耐震診断を受けた方が良い建物は

・古い瓦屋根の家(土が乗っている場合は家が重いので耐震上不利になります)

・地盤が悪い家(地盤の状況が悪いと揺れが大きくなるので、耐震性に余裕が必要です)

・薪ストーブなど直火のある家(薪ストーブの転倒よりも建物倒壊の方が危険です)

・壁が割れたり、一定の地震の被害を受けている家

・後付けで太陽光パネルを載せた家(太陽光パネルも荷重がかかるので重い屋根になります)

 

などなど、旧耐震に限らず気になる場合は、お気軽にご相談くださいね!

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耐震診断でご自宅の状況をしっかり把握しましょう。新たな発見があるかもです。

 

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