
安本の木の家づくり日誌
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建替えするか、リフォームするかその線引きは?その1
建て替えをするか、リフォームをするか。
年数の立った家に長年住んでいたり、実家を相続したりして直面する問題の一つです。
建て替えをした方が、もちろんいいのですが、いざ建て替えとなると
2000万円以上はしますし、工事期間も長くなります。
かといってリフォームでも最近のリフォームでは、
耐震性や断熱性などをあげる性能を向上させる大規模リフォームも数多く工事されているので
身近な存在になってきていますが、工事費用も普通に1000万円以上するので
新築との価格差が無くなってきています。
そうしたらやはり新築なのか、
でもそこまでお金を出す価値があるのか?
と、堂々巡りの迷いのループに入ってしまうことが多いようです。
そこで数回に分けて、新築にするべきかリフォームにするべきかのポイントについて
ブログで随時アップしていこうと思います。
今日のポイントは、
「地盤」です。
昔の家は地盤調査自体をすることが無く、地盤の状態を把握できずに
家を建てていることがほとんどです。
そのため、軟弱地盤の場合は、家の傾きが大きくなるなどの不動沈下が起こったりしています。
こうした敷地に建っている家は、大規模リフォームで建物を補強しても
地盤が悪いことで、ひずみが将来発生する可能性がありますし、耐震上不利に働くこともあります。
そのため、地盤が悪い場合は、リフォームではなく建て替えをおすすめしています。
でも、自分の家の地盤の状態が分からない、という事も多いと思います。
そんな時は、近隣で建て替え工事をしているときに地盤改良をしているかどうかをチェックしてみましょう。
自宅から離れれば離れるほど関連性は薄れますが、
一つの参考にはなるかと思います。
そういった建て替えもなかなかない場合は、敷地の一部で地盤調査をしてみるのも手です。
新築の場合は、立てる敷地のの直下5か所以上で地盤調査を行い
良好であればそのまま建築し、不良の場合は保険会社の指示によって地盤改良がおこなわれます。
ここで保険会社が出てくるのは、地盤調査をするときに同時に地盤保証という保険にも加入するからです。
地盤保証は、10年や20年といったスパンで土地の不動沈下について保証してくれる保険で
保険金額も5000万円まで出るものが多く、安心を得られます。
その保険を掛けるために、不良な地盤の場合は適切な補強工事が必要になるんですね。
そうした、地盤調査を費用をかけておこう事により現状の敷地の強さが分かるのです。
既に家が傾いていて、地盤が悪いとなるとその家の傾きを直して、
建物がある地中を掘って地盤改良をしようとするとかなりの費用が掛かってしまいます。
そのため、築年数がある程度経過していて、地盤が悪く、その影響で家が傾いている場合は
大規模リフォームではなく建替えの方が良いケースが多いです。
今回は「地盤」をベースにお話ししましたが、
その他にも建て替えかリフォームかを判別するポイントがありますので
また後日にアップしようと思います。

建て替え時の地盤調査の様子。多くの調査はスクリューウエイト貫入試験(旧 スウェ-デン式サウンディング試験)という手法で行われます。軟弱地盤が確認されると地盤改良工事を基礎工事の前行うことになります。
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ブログで書けないような内容もありますので、お楽しみに!
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