
安本の木の家づくり日誌
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最近の瓦葺きは引掛け桟(ひっかけさん)
先日の石川県の震度6強の地震は心配ですね。
ここ2年ほど地震が続いているとのことで、改めて耐震性の重要さを痛感いたします。
耐震性と家は壁の補強も大事ですが、屋根も大きな影響を与えます。
というのも昔ながらの瓦葺きは瓦事態が重いのと、土を屋根に載せてその上に瓦を乗せる土葺き工法が主流でした。
ですが、頭の方が重いとどうしても安定が悪く耐震上不利に働いてしまいます。
そこで、最近は土を乗せずに下地に合板を敷いて桟(さん)を屋根に打ち付けて、
瓦を釘などで止付けて引掛けて載せる引掛け桟工法が主流になっています。
この工法では、釘で止まるのと瓦事態に引っかかりの加工が施されていて
瓦同士も引っ掛かり、更に桟でも固定される方法で
地震だけでなく台風にも強い工法になります。
軽さで言えば、ガルバリム鋼板が有利ですが、耐久性や雨音などでは
まだまだ瓦が有利なので、建物の壁をしっかりとれるのであれば
2階建て迄であればこの引掛け桟工法の瓦葺きもまだまだありだと思います。
特に大規模リフォームの場合、元々瓦葺きをガルバリウムにすると見た目のイメージが
かなり変わってしまうので、古民家などの瓦のリフォームは軽量瓦の引掛け桟工法が多いです。
軽量瓦は普通の瓦と違いかなり軽量化が図られている瓦でこちらも耐震性に優れています。
どれくらい、違うのか?というのも体感できる、家づくりの素材づくりの勉強会を来月開催予定ですので
御興味ある方は是非ご体感くださいね~
6月18日住まいの素材選び教室はこちら
↓

新築時の引掛け桟工法の瓦葺きの様子。土葺きに比べて軽量のため耐震上メリットがあります。また釘などで固定されるため地震や台風に強い工法です。

写真では少し見にくいですが、引掛け桟工法の平瓦では、瓦自体に詰が付いていてそれぞれ引っかかるようになっています。以前の瓦のデメリットである瓦のずれも軽減するような工夫がされています
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