
安本の木の家づくり日誌
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窓の使い方と選び方
窓については、家づくりを進めない限り
種類やサイズ、材質について考えることもないと思います。
ですが、設計を進めていくには、窓の選定は最優先事項になるのです。
窓は建物で言うと開口部になるのですが、
これが建物の構造に大きく影響を与えます。
窓の位置やサイズが変わると当然、壁の寸法も変わるので構造の計算が変わってくるんですね。
しかも最近は温熱計算も必要にあります。
これは、家の断熱性能がどれくらいかという計算なのですが、
性能は、大きさだけでなくガラスの種類やサッシの種類によって変わるんですね。
これらを先に決めておかないと建物の計算や申請が進まないので
先に決めないといけないんですね。
そのため、今まで意識していなかった窓について急に決めてください~、となってしまって
あたふたとなってしまいます。
そのため、プランするときに窓についても考え始めましょうね~
設計者はプラン段階で窓についてはある程度検討はしていますが、
住まい手の方と検討のスケジュールが違ってしまうんですね。
窓については、外を見るのか、換気や光など機能的なものを求めるのかに大別されます。
それによって、サッシの形状やガラスについても変わってきます。
写真の木製サッシは外を見たい時には、窓枠が額縁のようになって気持ちいいのですが、値段が高いので
全ての窓には採用が難しいので、ポイント採用が多いです。
またガラスも透明なのか不透明なのかもあります。
透明ガラスは外が見えるので視線の抜け感がありますが、景観を維持するためには掃除が重要です。
掃除できない高所では透明にするのか不透明にするのかはよくよく考える必要があります。
また窓の大きさも重要です。
最近の複層ガラスには寿命があります。
メーカーとしては納品日より10年保証が多いですが、
年数が経過すると複層ガラスのガスが抜けてきて機能低下や曇りが起きる可能性があります。
将来的にはガラスの交換が発生するのですが、
最近流行りの大型ガラスの交換はかなり大変です。
特に吹抜け上部などは足場を組んでの作業になります。
交換費用を抑えるためには、大型ガラスの採用を絞るのが良いかと思います。
寿命だけでなく、台風などによるガラスの破損もありますので、
高所の窓は、外部遮蔽若しくは取替しやすい位置やサイズなども
検討に入れた方が良いかと思います。
また、樹脂サッシはアルミサッシと違ってガラスのみの交換ができず、
建具ごとの交換となるので、その辺りのリスクも含めて
地域的な状況を踏まえて想定した方が良いかと思います。
などなどプランが提出されたらそこに住んだつもりで、図面を見るといろんな発見があるかと思います。

国産木製サッシの風景。景色を絵に例えるとサッシは額縁になりますね。木の家には、木製サッシが似合います。
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