ゲリラ豪雨を想定した家づくり対策

2008.8.30|カテゴリー「伝えたいコト」|投稿者 福井綱吉

私の家がある場所は、奈良県内の馬見丘陵という丘の造成地ですから、読んでの通り、丘陵地を均した場所ですので、あまり水害の恐れは感じていません。但し、建物北側に面する道路は西から東への下り斜面で、6年半ほど前の建築中に、道路にあふれた水がU型側溝を乗り越えて敷地現場内に入ることを目にしました。

そこで、道路側溝から建物を2.2メートルほど遠ざけて、建物内の駐車場とは別にそこを車が2台か3台縦列駐車できるように、しかも、建物部から少し高目の勾配を設けました。

お陰さまで建築中から既に6年半が過ぎましたが、その後は一度も集中豪雨があっても水にはいたって安心です。

そんな今日の午前中、2年ほど前に建築した「木想家のひとたち」のご主人から、自宅の敷地が心配だから確認して欲しいと連絡を受けました。

聞けば、その敷地は以前の持ち主が住んでいた頃のその昔、1回だけ建物が道路から敷地に入り込んだ水で床上浸水したそうなんです。

その敷地背景は、敷地の東に北から南に下る高低差のある市道があります。そして、北側は一段高い場所の田んぼ、南と西、そして東の玄関入口付近まではブロックフェンスの上に木製板塀となったU字型となっています。その北は道路からオープンの駐車場となっています。そして道路との境に浅い小さな側溝があります。

という事は東の道路にあふれた水が流れ込んで庭から建物周辺がプールになる可能性があるということなんです。

けど、この家は床下で空気床下暖房をする為に、基礎には通気口はなく、土台の上まで仮に水に浸かっても建物内部には水は浸入しません。もちろん玄関は少し低いのですが・・・・

早速、内容を建築部と設計部のスタッフに伝え、急遽、敷地確認に出かけたところ、南側のブロックの高さは基礎よりも低く、仮に敷地に道路の水が流れ込んでも敷地がプール化する事は無いとの結論となり、まずはひと安心・・・・・けど、南側の板張りのブロック上の横板とブロックの隙間が少なく、その1枚は撤去して浸水対策としました。

結果的に事なきを得ましたが、今後の家づくりの設計段階では、ゲリラ豪雨が降った時の為のシミュレーションがかなり大事と実感いたしました。