福井の気づきブログ/沖縄で、北海道で、盤石の屋根が大阪でも必要な気候です!
いつも寄り道していただき、ありがとうございます。
過去の経験では通用しない気候に対処する家づくりの時代です。
例えば今日チェックした板金屋根ですが・・・
大手板金屋根メーカーで責任施工したお客様の屋根からの雨漏れの問題です。
下地には防水ルーフィングを重ね張りし、ガルバリウム鉄板も通常より分厚く、タテハゼという縦に長い幅が40cmほどのコの字の板金板を並べてそのコの字同士を雨の入らない形状で摘まむ格好で縦長に抑え被せる屋根仕上げです。
てっぺんには雨風が入らないように設えた笠木と呼ばれる板金を被せる。
徹底的に暴風雨にも耐えられるように!
普通ならこれで雨が漏ることは無いと認識しています。
ですが、どの板金屋根工事でも板金屋根が飛ばないようにビスで金物を止めています。
雨風であれば、暴風雨になっても、屋根の笠木からは雨が入らないのですから、ビスで防水ルーフィングに穴がわずかに空いていたとしてもそこには雨水は到達しません。
けど、どうもこのビス穴が曲者のような気がします。
今回は、暴風雨ではなく、大雪です。
その雪が積もっているときは良かったのでしょうが、雪解けと共に僅かなビス穴から天井板の節穴を通じて水滴がポタリポタリと僅かではありますが落ちてきました。
想定されるのは、てっぺんの笠木と呼ばれる金物の立ち上がりを、ひょっとすると、金物同士が接触する部分があって僅かなその個所に水の表面張力によって防水フィルム上部に雪解け水が流れた・・・
緩勾配の屋根ですから・・・有りうるのでは?
そして、防水ルーフィングにねじ込んでいるネジ穴から、その裏側に水が回り、天井に落ちてきた!?
今日のところは、まだはっきりした原因は不明ですが、施工時の写真を見る限りでは雨の漏るような下地や納め、仕上げでもなく・・・
ビスそのものに更に防水性のパッキンを被せるとか・・・
一番大事なのは、どんな地域であっても、笠木も寒冷地仕様的に二重、三重の雨、雪の水侵入防止対策を施すことが必須ということだと察しました。
今日は、詳しいKJ WORKSの板金屋さんに診てもらいましたので、これからメーカーの検証と万全な対策待ちとなるのですが・・・
住まれるお客様が安心して納得できる、そんな屋根を、メーカーに限らず、私達家づくり工務店が今回の教訓を基にそのノウハウを持つ・・・
ここが最重要なコトと理解しました。
こんな大雪は滅多に来ない!?と考えてその場しのぎにするのではなく・・・
こんな滅多に来ない災害であっても、それに対応できる屋根にする・・・
全ての部位についても同じです・・・
大雨や台風、大寒波で大雪、大熱波も関西に来るご時世です・・・どんな気候にも耐える屋根、お家が常識な時代です!
Hさん、本当にご迷惑おかけしております。
追伸!
来月の「彩都 木楽庵」は、3月10日(月)です。
今年の落語会「彩都 木楽亭」は、2014年3月1日(土)桂吉弥さんと林家染弥さんによる二人会から始まります。
お陰様で1部、2部とも満席です。
林家染弥さん、2014年9月で115年ぶりの3代目「林家菊丸」の名跡を襲名されます。
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