木の駄目な使い方

2006.8.21|カテゴリー「伝えたいコト」|投稿者 福井綱吉

木の家づくりがわかる工務店なら、絶対にやらない!考えられない『木の駄目な使い方』を、いつも通る千里界隈と、私の自宅近くで、本日見かけ、ついつい写真に撮ってしまいました。自宅近くの建物は、夕方遅かったものですから、上手く撮れませんでしたので悪しからず!

どちらの家も、住まい手の方が気の毒名ほど、木の特性をご存じないようです。生きている木材を鉄やコンクリートのごとく使用して、とんでもない結果になった前者や、この先、トラブルになるであろう、タテ張りの板塀の姿です。

あまり言うと、設計者やその施工工務店には気の毒ですが、もっと気の毒なのは、住まい手の方です。前者の工務店は、おそらく木のことなど全くわからなかったように私からは感じられ、後者の場合、駄目なことは駄目と設計者に対して、工務店が言えないものかと、同じ工務店として歯がゆく思います。


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この建物の壁、完成した頃は無塗装の板張りでしたが、1年ほどで大量のカビが発生して、見た目にも許しがたい状況となっていました。そんな問題化で、その場しのぎのカビ処理をして、カビのわからない濃い色をつけたのですが、最近では、そのカビが更にひどく目立つこととなっています。このままではやがて腐って苔も生え出します。今度はどんな処理をするのか?わたしには考えられません。
元々、施工上の収まりの問題で、板の裏側に通気も無く、裏側で木材が呼吸できません。木材を鉄板や無機質の板と同様の扱いをした設計者の責任と、それを許した工務店の体たらくが問題で、全面的に施工しなおすしか手直しの方法は無いと思います。


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この家の設計者は、木の事をあまり知らない人のようです。板塀の木の横の支えが上部には全く無く、何れ、この板塀は雑木林のように曲がりくねった木材の塊になってしまいそうです。
丸太をそのまま立てるのならいざ知らず、薄く剥いだ板材はヒノキであろうが杉であろうが、その木本来のねじれ癖など暴れ癖が、序々に雨風や太陽の照り返しなどで始まり、とんでもない雑木林?になるのは時間の問題です。そうなった時の住まい手の方の形相が目に浮かびます!