敷地を間どる

2006.2.5|カテゴリー「伝えたいコト」|投稿者 福井綱吉

今日は、敷地の間どりについて考えてみました。

敷地を間どるという事は、前面道路や隣家など東西南北からその敷地を考察し、また、その地域環境からの背景を探り、敷地立って、東西南北の隣地、隣家との関係も探ります。

お隣の窓は何の部屋と接しているか?お隣とどの程度の空きがあるか?開口を大きく取ると、その向こうにあるお隣のプライバシーを侵害しないか?四方に建物が接していても、心地良く、隣家を気にせず、遠くを眺められる方向はどちらか?風はどちらから流れてくるのか?午前午後の風の流れの違いはどうだろうか?リビングや食卓は何処に可能か?それは1階か2階かどちら?洗濯物干し場の適材箇所は何処?家族みんなでバーベキューするにはどの場所か?手持ちの大量な本は何処に保管できる?子供部屋は何処にどう配置する?

住まい手の方とプランについてのヒアリングをした後で、その敷地に行って、そんなこんなと、色々考えます。もちろん、事前にその敷地に関する建築条件を所轄の役所で確認しておくことは常識です・・・

この敷地の場合、前面道路からの3.2メートルの高低差をどう克服するかも大きな建物プランのキーワードでもあります。当然、車の駐車スペースを2台確保しようとすると、敷地の掘削からコンクリート擁壁など宅地造成も必要となって、役所への申請も煩雑となり、費用面も相当なものとなります。

敷地に立って、前面道路のある南側を眺めてみると、高低差が3.2メートルあることで、かなり開けています。今立っている高さよりも1階の床は60センチメートル更に上りますので、基本的にはリビングや食卓は1階と考えられます。庭を確保し、広いデッキも必要とあれば、庭をデッキで覆うことなく、駐車スペースの上にデッキも可能かもしれません。

北側を眺めると、正面にはお隣の建物があるのですが、北西、北東とも開けています。この場合、それではどちらを選ぶかと言えば、北西の遠くには山も見え気持ち良いのですが、いきなり北西の建物のベランダに物干し場があって、お互い良い関係になれそうになく、そう考えると、北東か!と考えられます。写真の位置は、地面からであって、2階の床と言えば、その場所から3メートル以上の場所ですから、実際のロケーションはもっと心地良いと考えられます。

隣地や隣家、道路などから多くの撮影した写真を持ち帰り、所轄役所での建築条件、その場で上記のように色々感じたことなどを踏まえて、ようやく、プランを考える起点に立てます。

以上、いつもKJ WORKSで行っている家づくりのノウハウでした。


南面道路からは高低差3.2メートルの敷地です。右端に敷地に隣接する階段があります。


敷地から南側を眺めました


敷地北西を眺めました


敷地北東を眺めました