建築用鉱物資源は粉塵に注意!

2005.12.19|カテゴリー「伝えたいコト」|投稿者 福井綱吉

今回のSAREXワークショップで、鉱物資源による建築材料について、また詳しく知ることができました。

姉歯問題で陰に隠れてしまった感もありますが、建築業界や施設関係で塵肺訴訟という社会問題となっているアスベストについて詳しく勉強することができました。また、同様の鉱物資源で最近、住宅の外壁や内装材に需要の増えてきたMOISS(モイス)という建材の原石(蛭石:バーミキュライト)についても学習しました。

石綿には白石綿と茶石綿、青石綿の3種類があって、今問題となっている多くは、茶石綿や青石綿と呼ばれるアスベスト繊維です。白石綿も同じ石綿ですので有害には違いないのですが、その有害性はそれぞれかなり違うようです。

石綿の多くが南アフリカ産であって、三菱マテリアルが開発した壁用建材『MOISS(モイス)』の原材料である原石、バーミキュライト(蛭石)も産出国が南アフリカであり、石綿が含有しないという証明に、三菱商事建材の担当者が、SAREXのワークショップへ説明に来られました。

アスペクト比が1対3以内は鉱物繊維に当たらないとされるなど難しい話を聞きながら、われわれ建築業界で一番考え、使用の際に気をつけなければならないことは、鉱物資源を使った建材製品を丸鋸などでカットする際には、その粉塵を吸わないよう職人にマスクの励行をさせることなのです。タイルなどのカット、コンクリートのハツリなど粉砕も同様のことです。

こうした当たり前の話を常に学習し、職人の迷惑は住まい手の方への迷惑にもつながりますので、常識の勉強が住宅業界の進歩にもつながると思います。


左が南アフリカ産の蛭石(バーミキュライト)で、右が同じ南アフリカ産のクロシドライト(青石綿)の原石から採れたアスベスト繊維です。


中国産蛭石(バーミキュライト)のサンプルです。新彊ウイグル自治区(左)や河北省家荘(右)でも産出されますが、南アフリカ産の粉状に比べ粒子は粗く板状です。