木材の使い方

2005.10.6|カテゴリー「伝えたいコト」|投稿者 福井綱吉

最近、何処の工務店や設計事務所でも、掛け声だけは、国産木材を使った木の家づくりなどと、声高に連呼しています。そのわりには、未だ、外材利用率は80パーセントを超えているのは何故でしょうか?

何度もしつこいようにブログで投稿する話ですが、私たちKJ WORKSでは、構造材(骨組み)や壁・天井・屋根裏に隠れる木材、そして、窓や室内建具、開口部分の枠材にも、もちろん、全て国産木材の杉や檜、高野槙を使っています。赤松やとど松などの木は、シロアリには割合弱く、そうした隠れた中には使いません(唐松は同じ松でも水にも強く別)。もちろん、床や天井などには、住まい手の好みによって、外国産の節のない木材は使っていますが・・・ところが、隠れた部分に、ホワイトウッドやレッドパインなど使う事は、雨水やシロアリ、災害時の浸水には、てきめん、シロアリの餌食や腐りの原因となってしまいます。こうした使い方の改善がもっと、全国規模でなされていたら、国産木材のシェアはうんと上ると思います。

『家づくりの為、木材をもっと勉強してください! 』にトラックバックいただいた方には、私のコメントした内容とダブルとは思いますが、再度、説明します。

大方の工務店や設計事務所は、そのような木材の扱い方を住まい手には伝えませんので、住まい手の方は全て国産木材で建っていると思っているか、何もわからないまま、無垢の木として、うやむやのまま済んでしまうかだと思います。

まだ、国産木材の話題すら無かった20年以上前に、当時、ただ単に安くって節が少ない木ということで、水やシロアリに弱い米栂を構造材や造作材に大量に使い、当事すら腐りやすい木材の問題として、業界では取り上げられた時代もありましたが、結果、何も対策をしないまま、時代が過ぎてしまいました。その後、20年以上もたった今、もっと、腐るやすく、シロアリの餌的木材であるホワイトウッド(S林業ではスプルースと呼ぶ)やホワイトパイン、レッドパインなどを大量に使っている業界のいい加減さって理解できます?

性能保証や品質保証、消費者保護法まで出来上がっているこの時代ですから、もう少し、シロアリや水に弱い木材を構造材に使うような、単に安く、集成材で暴れ癖が無い便利な木材だからといって、便利さや安さにくじけないような建築業界のモラルもあってほしいと思います。

シロアリや水に弱いからといって、10年先に建物が朽ちてしまうか否かは、水の問題であれば浸透しなければ大丈夫でしょうし、仮にシロアリの害に出会っても、壁全体ででかろうじて倒壊を保てることもあってわかりませんが、そうした心配な木材を使用する安直さを何とかしていくことが大事かと感じています。

今日も、また、愚痴ってしまいました。