休耕田の『レンタカウ制度』

2005.8.2|カテゴリー「伝えたいコト」|投稿者 福井綱吉

7月31日の朝日新聞朝刊に、こんな面白い記事が載っていましたので紹介します。皆さんも読んでいますかね?

のんびりと、牛が草をはむ。おいしそうに食べているのは、クズ、シロザなど普通は雑草と呼ばれる草木だ。伸び放題の黄色いセイタカアワダチソウも平らげる。草刈り用に牛を貸し出す。その名も『レンタカウ制度』。

瀬戸内海に面する山口県柳井市で、今年もやっている。人影の少ない、山あいの休耕田に、4頭の黒毛和牛を放っている。牛を借りるのは、年老いて農業がつらくなった農家が多い。周りの田んぼの稲が青々と育つなか、草だらけにしていては害虫がわく。迷惑をかけまいとして、シルバー人材センターに頼むとお金がかさむ。炎天下での作業は請け負う人もきつい。ならば、牛に食べさせたらどうだろう。

4年前に、市長の河内山哲朗さん(47)が言い出した。農地が減り続け、畜産も振るわない。ため息が重なる農業関係の集いでのことだ。牛を使えば、人件費も、えさ代も浮く。借り手も貸しても都合がいい。さっそく、農協が事業化した。今夏は7軒の農家が利用する。手間もかからない。放牧地の周囲に2本の電線を張る。そこに太陽電池で電気を流すと、さくになる。持ち運びも取り外しも簡単だ。

市の試算では、5千平方メートルの草刈りを人間がやれば、2日かかる。運搬処理費も含めて5万円なり。牛なら、2頭がそこに寝泊りして約50日で食べつくす。機材費込みで2万4千円ほど。牛はもぐもぐと黙々と働く。こんなのどかな光景が全国の休耕田に広がったら気持ちよかろう。そう思った瞬間、きょとんとした眼の牛と目が合った。

こうした発想は、サイクルの早い都会では、絶対に出てこない考え方です。のんびりしているからこそ、がさがさせずに、スローな生活で、のんびりとした1石2鳥の発想となったのでしょう。思わず、感動してしまいました。

ところが、そんな田舎で、最近、プレハブメーカーが急速にシェアも利益も伸ばしているそうです。都会で流行った!流行り終わった?プレハブ住宅を正直な人たちの家に、夜中に入り込み、セールストークするのだそうです。わざと夜中を狙う組織的犯罪マニュアルまでつくっての暴挙です。

スローな生活をするのどかな人たちは、そうした都会の強引な行動に対処できず、無理やり騙されてしまうのですが、そうした組織犯罪的なセールストークに自治体の村長や町長などが先頭になって、町村民を自己防衛させる、しかも、のんびりを生かしたノウハウでつくって欲しいものです。