木材は割れるもの!

2005.4.27|カテゴリー「伝えたいコト」|投稿者 福井綱吉


朝から、私のご近所にお住まいのTさんご夫妻と自宅新築に使用する吉野杉のルーツを求めて、阪口製材所の吉野町貯木場内工場と五條工場を見学する事となりました。快晴の天気に恵まれての見学でしたが、もう夏といわんばかりの暑い事暑い事!

吉野工場では皮むきから製材、乾燥、製品加工、割箸原材料の加工、チップ工場までの一貫製造工程やその流れ方、阪口社長の吉野材のあり方と吉野の製材所の現状やその想いなど、熱く語っていただき、Tさんご夫妻も圧倒されっぱなしの状態でした。

また、五條工場は全面的に自然乾燥材の工場で、杉や桧の構造材の他、モミや栂、赤松、ケヤキ、トチ、エノキなども板材として豊富に用意され、予算とは裏腹で使えない?木材の豊富さにやや戸惑うところでもありました。

Tさん(ご主人)は構造材の割れについて今ひとつ納得し切れておられず、吉野工場や五條工場にある木材の状況を見ながら、また、阪口社長の木材への取り組み方や木材の現実を確認した事で、割れに関する違和感が全く無くなったと帰りにおっしゃいました。

毎回ご案内して感じる事は、住い手となられる方にとって、やっぱり木材は普通割れないに越した事は無いのですが、一番大事に感じとっていただきたい事は、木材は生き物であって割れるから生き物なんだという事。そして製材される木材を見て説明を受けると、その木材の出所と加工される場所がわかり、更に加工される工場が理解でき、その会社のTOPの人柄が理解できることで大きな安心感が沸いてくるという事なんです。

消費者を案内するという事は製材所も自身の仕事を止めて頂く訳で、こうした理解があってこそ、製材所と消費者という本来遠い関係の両者が話し合いをし、その溝も解消に向かう一石2丁な事でもあり、仕事を止めてでも案内する大きな意義も生れるものだと思います。