KJWORKSの「ビッグウォール在来工法」って?

2015.5.10|カテゴリー「伝えたいコト」|投稿者 福井綱吉

今日も「福井の気づきブログ」にお越しいただき、ありがとうございます。

「ビッグウォール在来工法」について説明します。

 

基礎はKJWORKSの採用するベタ基礎で断熱基礎です。

そこに前日、土台付をして金物を設置、そして、分厚い構造用合板でプラットホームを作ります。

翌日、工場で造られた次のような大きな壁が運び込まれます。

工場では梁や桁、柱、間柱、土台と接合するための横板も組み立てられ、そこに外部用構造用合板が張られます。

そして、決められた窓位置の場所に窓が取り付けられ、断熱材も充填されます。

窓の周囲は気密用防水テープが張られ、その上から透湿・通気・防水・防風壁シートが張られ、外壁下地の通気胴縁迄を施します。

約3.6mを基本として、建物の大きさに準じた壁が完成。内部の梁や桁、壁も下地として組み立てられます。

屋根も同様に仕上げて・・・2階の床下地の構造用合板も建物に応じて加工されます。

 

建方当日、ビッグウォールが現場に搬入されて、先ず1階の外壁から内部を作り、そこに2階の床が張られ、金物が取り付けられ、2階の壁や内部の壁下地を作り屋根を組み上げます。

そして、屋根に防水・透湿・通気・防風屋根シートを貼って建方当日一日で窓の付いた屋根下地迄出来上がった骨組みが出来上がります。

ここからは熟練の大工が活躍して今まで通りの木造在来工法の家が完成へと進みます。

 

大工の為の、日本の将来の大工養成期間にもなる家づくり

昭和55年に100万弱人いた大工は、平成12年に65万人に減少、平成22年には40万人を割りました。

現在平成27年はおそらく30万人を切っているのではと思われます。

今では1000人に2.5人しか大工さんがいないのです。

300人の大人がいる中に大工さんは誰もいません。

それでも木造の家が賄えられてきたのは木材の構造材を工場で加工するプレカット工場が普及したお蔭で何とか今があるのです。

ところが、これからこのまま放置すると5年後の大工さんは20万人となって遂には、在来工法の木の家は建てられなくなってしまいます。

 

アメリカが戦後世界に仕掛けたツーバイフォー工法のランバーによる組立の家が唯一、日本にだけ普及しえなかったのは日本には優秀な匠である大工さんがいたからです。

 

今、大工さんの年齢は60代から70代の引退間近の人が大勢います。

梁や桁、屋根の上に登れなくなったら大工さんは引退します。

1から家づくりを任されなくなればプライド的にやめるしかないと大工さんは考えます。

建方が命なんです。そこで、KJWORKSはこの「ビッグウォール工法」に取り組んだのです。

工場で窓をつけて、屋根までも断熱を含めた加工材として持ち込み組み立てることは本来の大工さんでなくてもできる仕事です。

大工でなくても新米の大工養成期間中の大六や大八でいいのです。

この大六や大八を熟練の大工棟梁が育てていきます。

 

65歳で引退しようと考えていた大工さんは、この「ビッグウォール工法」の家を預かることでこれから先10年や15年大工仕事ができるし、その間、大工養成も弟子として育てられるのです。

これによって若い育った大工は、一から無垢の木を刻み、現場で骨組みを組立て、Ⅰから10までの無垢の木の家を続ける、高齢化した大工は「ビッグウォール工法」の家を引き受けながら大工養成を続ける・・・

生きがいのある家づくり工務店としての志事の始まりです。

 

 

やがて日本の杉やヒノキによる集成材が主流になる日!

こうした集成木材の金物工法である「ビッグウォール工法」を中心とする時代が普及し始めると、日本の山の木を何とか集成材として使うのが常識という国の機運も高まり、そこに優秀な政治家も加わってそのマニュアルのスタートとなる流れが読み取れます。

 

これからのKJWORKSの家づくり

これからは、無垢の木による在来木造住宅と集成木材と金物による「ビッグウォール工法」、そして、無垢の木をふんだんに使った古民家やリフォームの木の家、そして、マンションの室内を木の家にするリフォーム。。。

そこに、「ビッグウォール工法」による老人ホームや保育園などの福祉施設や医療施設へと活躍の場を広げていきたいと思います。

「ビッグウォール工法」の先には、この2年後から東北の被災地やオリンピック絡みで一気に動くであろうCLT(クロス・ラミネーティッド・ティンバー)工法(木の塊の壁や床を使った金物工法の建物)のビルや施設が続々と建築されます。

その先にようやく、「ビッグウォール工法」で鍛えた私たち地域の木の家づくり工務店のCLT工法への活躍の場が待ち構えています。

無垢の木であっても、大断面や中断麺、小断面といった構造用集成材の木でもみな「木の家」です。

 

昔、OMソーラーに在籍したころは集成材の金物工法をよく採用しました。

この金物工法を再開して、これからの日本の林業や製材業を考えたとき、集成材も大いに使うことが大切だと理解できます。

当面は北欧のラミナーによる集成材が主流ですが、この流れの向こうには必ず国内材による強度な集成材の構造材が当たり前になる日は来ます。

そんな無垢の木や集成構造材を使って色々な木の家づくりに挑戦すべき時代が既にきていることにようやく気付きます。

それと、KJWORKSは、家づくりを提案するのではなく、それぞれのお客様に似合う暮らし方提案がが志事です。