杉材が集成木材として利用される為には・・・

2015.5.11|カテゴリー「伝えたいコト」|投稿者 福井綱吉

こんばんは。福井です。

今日は日本の木材利用の行方についてKJWORKSがやるべきコトを考えてみます。

私たちは近い将来、日本の杉材が徹底的に活かされる時代の先取りの家づくりを始めます。

 

今現在、日本の山で一番多くある木は杉です。

けど、杉のヤング係数は地域によってまちまちで30~130と4倍近いばらつきがあり、そのバラツキゆえに国の定める樹木としての評価はヒノキや松に比べて最低レベルです。

ですから、現状の集成木材の原材料はヤング係数が杉などよりも均一に長けた北欧のパイン材(松系の木)のラミナ(長さ4m程度の集成材の原板)が利用されています。

北欧パイン材のラミナを輸入して国内の製材加工工場で健康に害のない樹脂で接着加工した集成木材の建築用構造材として出荷されるのです。

 

本来は、国内の杉材の過半数は、北欧のパイン材よりヤング係数は上だと思います。

けど、残念ながら、かなり低い材も多く同等の材料として扱われていないのですが、集成材の作り方(上下に使うラミナは強度が必要だが真ん中あたりは弱くても問題なし)や低い材の用途を明確にすることで高品質な強度のある杉材を松材と同等に認める時代はいずれ近い将来やってきます。

それは行政ではなく最終的には政治の正しい力で決まります。

 

ですから、その杉集成木材の時代が来るまでは、北欧のパイン材(主に使うのはレッドパイン)を中心とした集成木材金物工法(土台はヒノキや唐松の集成材を使用)の木の家づくりは重要です。

それを継続し続けないと次の時代到来には繋がりません。

皮肉にも、こうした裏腹に見えかねない行動の意図をあらゆるところで説明し続けないと中々理解されないと思います。

もちろん、無垢の杉や檜材利用の在来工法を次代以降も続けるのは当たり前のことですが・・

 

因みに、ペレット燃料の正しい作り方は、集成木材の原材料であるプレーナー仕上げのラミナをモルダーがけ(サンドペーパーした時に出る粉)する際に出る粉じんをダクトでペレット機械に送り込んで高温圧縮することが一番経済的です。

廃材であるべき粉じんが廃棄費用や搬送費用も要らない代わりに、原価0ではなく、製造前段階で既に利益が出る仕組みがペレット燃料です。

 

林産地に目を向けますと、杉集成木材の時代到来の為には山での伐採や集荷の形も大きく変える必要があります。

 

オーストリアの山では全て長さは4mが基本です。

4m、端材の3m、2mとなります。急峻ですが岩盤の山ですから作業道もトレーラー用につくりやすい、けど、急峻ですから長さは4m。

その反面日本の山は火山灰からできた山ですから、岩盤の山も有りますが、全般的には土や粘土層の山が多く、作業道を造ってもぬかるみになってしまいます。

ですから、日本の山ではもっと小型のトラックで搬出できるように、むしろ長さは3mまでにすべきです。

フィンガー加工で集成材の長さは自由に長く作れるのですから。

そんな林産地の大変化がないと経済的で儲かる仕組みの杉集成木材の次代はやってきません。

 

KJWORKSではこれから、集成木材による金物在来工法による木の家づくり(ビッグウォール在来工法と呼んでいます)と、一から日本の山の無垢の木でつくる従来の在来工法の家の二本立てで進みます。

 

この二つの選択肢によって今後の大工養成も現実的になります。

 

 

追伸!

次回の手打蕎麦「彩都 木楽庵」は5月22日(金)です。

落語会「彩都 木楽亭」は、5月19日(火)、林家菊丸さんの会、菊丸襲名披露です。

今シーズンの薪割り大会は4月で終了しましたが、今後は彩都「くらしの杜」東の広場で計画します・・・敷地の整備が完了し、決まり次第、また報告します。

6月からは、会員制の薪割りの場所を、豊能町から彩都「くらしの杜」に移してで自由に行えるようになりそうです。

そして、薪割り大会も今シーズンは5月から彩都「くらしの杜」で・・・

毎日が笑顔と愉しさ満載のKJWORKSのホームページが、ようやく木の家づくり工務店らしくリニューアルしましたのでぜひご覧ください!